こんにちは!札幌の心地よい夜風を感じながら、日常とは少し違う特別な時間を過ごしたいと思ったことはありませんか?
大都市でありながら、少し足を延ばせば豊かな自然が広がる街、札幌。
そんな札幌のポテンシャルを最大限に活かし、私たちは「非営利の焚火ワイン会」というコミュニティを運営しています。
「なぜ、わざわざ焚火とワインなのか?」
「ビジネス目的の異業種交流会と何が違うのか?」
今回は、私たちがこのコミュニティを立ち上げた背景や、焚火とワインが持つ不思議な魅力、そして私たちが目指す「見返りを求めない大人のサードプレイス(第3の居場所)」について、じっくりとお話しさせてください。
1. 現代人に足りないのは「ただ、そこにいる」時間

私たちは今、かつてないほど「繋がりすぎている」時代を生きています。
スマホを開けばSNSで誰かの華やかな日常が目に飛び込み、仕事のチャットは夜遅くまで通知を鳴らす。札幌という利便性の高い都市に暮らしていると、刺激には困りませんが、同時に「心が本当に休まる時間」が削ぎ落とされているようにも感じます。
いわゆる「大人の出会いの場」や「異業種交流会」に足を運んでも、名刺を交換し、何をしている人かを品定めし、何かしらの利益やビジネスチャンスに繋げようとするプレッシャーに疲れてしまうことも少なくありません。
「もっと肩書きを脱ぎ捨てて、ただ一人の人間として、心地よい空気の中で誰かと出会い、語り合える場所が欲しい。」
そんな個人的な渇望から、この非営利コミュニティはスタートしました。私たちが選んだ舞台は、札幌の美しい夜空の下、パチパチと音を立てて燃える「焚火」と、グラスの中で優しく揺れる「ワイン」の世界でした。
2. なぜ「焚火」なのか? 科学的にも証明される炎の魔力

言葉を選ばずに言うなら、焚火には「人と人の壁を強制的に取り払う魔力」があります。
通常のカフェや居酒屋での交流会では、参加者は「対面(向かい合わせ)」で座ることが多いですよね。実は、人間は初対面の相手と真正面から向き合うと、無意識のうちに警戒心や緊張感を抱きやすくなります。
しかし、焚火を囲むときはどうでしょう。全員が自然と「炎(中心)を向いて円になる」形になります。視線は相手の顔ではなく、ゆらゆらと揺らめく炎に向くため、無理に目を合わせる必要がありません。この「視線の逃げ場がある」という絶妙な距離感が、驚くほど人の心をリラックスさせるのです。
■ 「1/fゆらぎ」がもたらす心の解放
焚火の炎の揺れ方や、薪がはぜる音には「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」と呼ばれる不規則なリズムが含まれています。これは小川のせせらぎや、そよ風と同じ波長であり、人間の脳波をリラックス状態(α波)へと導く効果があります。
この効果のおかげで、普段は人見知りな方や、自分のことを話すのが苦手な方も、焚火の前では不思議と「最近、実はこんなことを考えていてね……」と、心の内をぽろりと言葉にできてしまうのです。沈黙すらも心地よい、そんな空間が焚火にはあります。
3. なぜ「ワイン」なのか? 味わいを分かち合う、大人のコミュニケーションツール

数あるお酒の中で、私たちが「ワイン」にこだわるのには理由があります。
それは、ワインが単なるアルコール飲料ではなく、「会話を弾ませるストーリーテラー」だからです。
| ワインが持つ交流へのメリット | 具体的な効果 |
| 多彩なストーリー性 | 「これは北海道の余市で作られたワインで……」といった、産地や造り手の物語が自然な会話のきっかけになる。 |
| 味わいの共有(共感) | 「ベリーのような香りがしますね」「少し酸味があってスッキリしてる」など、同じ感覚を言葉にして共感し合える。 |
| ゆっくり楽しむ文化 | ビールのように勢いよく飲むのではなく、時間をかけて温度の変化や香りの移り変わりを静かに楽しむことができる。 |
特に私たちは、ここ札幌という立地を活かし、北海道産のワイン(日本ワイン)を積極的に取り入れています。
近年の北海道ワインの品質向上は目覚ましく、空知(そらち)や余市(よいち)などのワイナリーのボトルを開けると、それだけで「北海道に暮らす喜び」をみんなで再確認できるのです。
お酒が飲めない方のために、こだわりのぶどうジュースやノンアルコールワインも用意しています。大切なのは、同じグラスを傾けながら「美味しいね」と言い合える、その空気感です。
4. 「非営利」にこだわる理由。利害関係のない純粋なコミュニティ

私たちのワイン会は、完全な非営利(ボランティア運営)で行われています。参加費は、薪代、場所代、そしてワインや軽食の実費のみ。運営メンバーも全員、本業を別に持つ有志です。
なぜ、ビジネスにしないのか。
それは、「お金儲け」という目的が入った瞬間に、集まる人の質と空間の空気感が変わってしまうからです。
■ 肩書きやビジネスの勧誘は一切なし
営利目的のイベントになると、どうしても「集客」や「売上」の論理が働き、誰彼構わず参加者を募ったり、バックボーンにあるビジネスの紹介が目的の人が集まりやすくなります。
私たちは、この場所を「利害関係が1ミリもないセーフティゾーン」にしたいと考えています。
- 会社の社長も、学生も、主婦も、フリーランスも、全員がフラット。
- 名刺交換は禁止していませんが、名刺の肩書きで相手を評価するような振る舞いはナンセンス。
- 投資や宗教、ネットワークビジネスの勧誘は一発退場。
こうした厳格なルールと「非営利」というクリーンな看板があるからこそ、参加者の皆さんは安心して自己開示ができ、お互いを「一人の人間」としてリスペクトし合うことができるのです。結果として、損得勘定のない一生モノの友人ができたり、新しいライフワークの仲間が見つかったりするケースが後を絶ちません。
5. 札幌という街だからできる、贅沢なアウトドア体験

日本全国に大都市は数あれど、中心部から車で20〜30分も走れば、本格的なキャンプ場や焚火ができる豊かな自然環境にアクセスできる街は、札幌をおいて他にありません。
私たちは、季節ごとに場所を選定しています。
- 初夏〜秋: まわりの木々の葉が擦れ合う音を聞きながら、遮るもののない星空の下で。
- 秋深まる季節: 札幌の冷え込む夜空の下、暖をとるために自然と焚火の周りに人が集まり、ホットワインの手触りにぬくもりを感じる。
北海道の四季の移り変わりを肌で感じながら、外で飲むワインは格別です。わざわざ遠くまで遠征しなくても、仕事帰りや週末のちょっとした時間にこの贅沢を味わえるのは、札幌に暮らす私たちの特権だと言えるでしょう。
6. 実際のワイン会はどんな雰囲気?

「一人で参加しても大丈夫かな……?」と不安に思う方も多いかもしれません。
結論から言うと、参加者の約7割が「お一人様」での参加です。
【ある日のタイムスケジュール例】
- 集合・乾杯(18:30〜)まだ少し明るさが残る夕暮れ時、まずは最初のグラスを注いで乾杯。自己紹介はあえて作り込まず、「名前と、最近ハマっていること」くらいを軽めに。
- 焚火への点火(19:00〜)だんだんとあたりが暗くなる中、薪に火をつけます。炎が大きくなるにつれて、参加者のテンションも自然と上がっていきます。
- 自由歓談・ワインのテイスティング(19:15〜)数種類のワインを開け、それぞれの感想を語り合ったり、お互いの趣味やライフスタイルについてゆるやかに話します。席替えの時間もあえて設けず、薪をくべるタイミングなどで自然と人の流れが生まれます。
- 焼きマシュマロと深いおしゃべり(20:30〜)焚火の定番、焼きマシュマロ(クラッカーに挟んでスモアに!)を楽しみながら、夜が更けるにつれて会話は少し深いテーマへ。仕事の悩み、これから挑戦したいこと、人生観など、炎を見つめながらだと、なぜか素直に語り合えます。
- 片付け・解散(21:30)みんなで協力して火の始末をし、ゴミをまとめて解散。「また次回の焚火で!」と、心地よい余韻を残して帰路につきます。
7. 私たちが紡ぎたい、これからの「コミュニティ」のカタチ

私たちがこの非営利の焚火ワイン会を通じて作りたいのは、単なる「イベント」ではありません。それは、札幌という街に根ざした「オーガニックなコミュニティ」です。
大人になると、学校や会社以外で新しい友人のネットワークを作るのは難しくなります。しかし、人間には家族(第1の居場所)でも職場(第2の居場所)でもない、自分を無条件に受け入れてくれる「第3の居場所(サードプレイス)」が絶対に必要です。
私たちのコミュニティは、入会金もなければ、毎回必ず出席しなければならないという義務もありません。
「最近ちょっと疲れたな」「誰かと他愛のない話がしたいな」「美味しいワインが飲みたいな」
そう思ったときに、ふらっと立ち寄れるシェルターのような場所でありたいと思っています。
炎は、薪が多すぎても少なすぎても上手く燃えません。人と人との距離感も同じです。近すぎず、遠すぎず、お互いの存在を暖め合えるような、そんな心地よい距離感をこれからも大切にしていきます。
終わりに:あなたも、炎を囲む輪に加わりませんか?

札幌の美しい夜空、パチパチと爆ぜる薪の音、グラスに注がれる香り高いワイン。
そこにあるのは、飾らないあなた自身と、新しい出会いです。
もしあなたが、
- 日常のルーティンから少し抜け出したい
- 札幌で損得勘定のない友人と出会いたい
- 焚火の癒やしを体験してみたい
- 北海道のワインをもっと知りたい
そう感じているなら、ぜひ一度、私たちの焚火ワイン会に遊びに来てください。
特別な準備は何もいりません。ただ、暖かい服装と、少しの好奇心だけを持ってきていただければ十分です。
ゆらめく炎の向こう側で、あなたとお会いできるのを楽しみにしています。
