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現在、日本のワイン界で最も熱い進化を遂げているのが「北海道」です。
ワイナリーの数はここ10年で約3倍に急増し、今や70箇所を超えるワイナリーが点在する一大銘醸地となりました。広大な北海道では、地域(テロワール)ごとに気候や土壌が異なり、造られるワインの個性も十人十色です。
この記事では、北海道のワイナリーを「6つのエリア」に分類し、それぞれの特徴と代表的なワイナリーを一覧でまとめました。北海道ワインを巡る旅の参考に、ぜひ保存してご活用ください!
北海道のワインが分かる「6つのエリア」

北海道のワイン産地は、大きく分けて以下の6つのエリアに分類されます。
- 後志(しりべし)エリア:ワイナリーの半数が集まる絶対的な聖地
- 空知(そらち)エリア:個性豊かな個人ドメーヌが集まる、ブティックワインの宝庫
- 道南エリア:温暖な気候を生かし、海外からも注目される新興エリア
- 札幌・近郊エリア:都市型ワイナリーやアクセス抜群の注目株
- 上川エリア:厳しい寒暖差から、驚くほどピュアな味わいを生み出す北の産地
- 道東エリア:日本の山ブドウワインの歴史を切り拓いたパイオニア
それぞれのエリアの特徴と、主なワイナリーをご紹介します。
1. 後志(しりべし)エリア:余市・仁木

北海道全体の約半数のワイナリーが集中する、名実ともに北海道ワインの中心地です。特に対馬海流の影響で温暖な「余市町」や「仁木町」は、高品質なピノ・ノワールやケルナーの聖地として、世界中のバイヤーから注目されています。
| ワイナリー名 | 所在地 | 特徴・代表作 |
| キャメルファームワイナリー | 余市町 | カルディグループが運営。世界的設備で造る極上スパークリング。 |
| ドメーヌ・タカヒコ | 余市町 | 日本を代表する入手困難なピノ・ノワールのカリスマ。 |
| ニキ ヴィンヤード | 仁木町 | 美しい庭園を併設する複合型ワイナリー。 |
| リタファーム&ワイナリー | 余市町 | 自然派(ナチュラル)ワインや野生酵母にこだわる造り手。 |
| OcciGabi(オチガビ) | 余市町 | 美しい庭園とレストランを備えた、本格的な欧州スタイルの先駆者。 |
2. 空知(そらち)エリア:岩見沢・三笠

山に囲まれた内陸気候で、夏は暑く冬は豪雪地帯という厳しい寒暖差が特徴です。大規模な工場ではなく、ブドウ栽培から醸造までを家族や小規模で行う「ドメーヌ」が多く、職人気質のこだわりワインが揃っています。
| ワイナリー名 | 所在地 | 特徴・代表作 |
| 山崎ワイナリー | 三笠市 | 空知のパイオニア。家族経営で生み出すエレガントなピノ・ノワール。 |
| 10R(トアール)ワイナリー | 岩見沢市 | ブルース・ガットラヴ氏の醸造所。若手醸造家が集まる聖地。 |
| 宝水ワイナリー | 岩見沢市 | 映画の舞台にもなった美しい赤レンガのワイナリー。 |
| 滝沢ワイナリー | 三笠市 | 野生酵母、無ろ過など、ブドウ本来の生命力を引き出すワイン造り。 |
3. 道南エリア:函館・北斗・七飯

北海道の中でも特に温暖で、雪が比較的少ないエリアです。近年、フランス・ブルゴーニュの老舗名門ワイナリーが進出したことで世界的なニュースとなり、今後のポテンシャルが最も期待されているエリアの一つです。
| ワイナリー名 | 所在地 | 特徴・代表作 |
| はこだてわいん | 七飯町 | カジュアルでフルーティーなワインが多く、観光スポットとしても人気。 |
| 農楽蔵(のらくら) | 函館市 | 国内外に熱狂的なファンを持つ自然派ワインのトップランナー。 |
| ドメーヌ・ド・モンティーユ | 函館市 | フランス・ブルゴーニュの名門が函館の地を選び開いたワイナリー。 |
4. 札幌・近郊エリア:札幌・千歳・小樽

観光のついでにアクセスしやすく、都市型ワイナリーから日本最大規模の醸造所まで、バラエティに富んだエリアです。
| ワイナリー名 | 所在地 | 特徴・代表作 |
| 北海道ワイン | 小樽市 | 「おたるワイン」で有名。日本最大の生産量を誇る絶対的安定感。 |
| さっぽろ藤野ワイナリー | 札幌市 | 札幌市内にある自然派ワイナリー。滋味深い味わいが魅力。 |
| 千歳ワイナリー | 千歳市 | 北国らしい酸味が際立つケルナーやハスカップワインが有名。 |
| 八剣山ワイナリー | 札幌市 | 八剣山の麓にあり、地元の農産物を使った多彩なシードルも人気。 |
5. 上川(かみかわ)エリア:旭川・富良野

非常に厳しい寒さ(マイナス20度以下)になる内陸気候ですが、その分、夏の日照量と寒暖差によって、驚くほど糖度が高く、ミネラル感豊かなブドウが育ちます。
| ワイナリー名 | 所在地 | 特徴・代表作 |
| ふらのワイン | 富良野市 | 自治体が経営する珍しいワイナリー。歴史ある「羆の晩酌」などが有名。 |
| 多田ワイナリー | 上富良野町 | 野生酵母による自然なワイン造りと、こだわりのペティアン(微発泡)。 |
| 雪川醸造 | 東川町 | 大雪山の清らかな水とはぐくまれる、新しいライフスタイルワイナリー。 |
6. 道東エリア:十勝・池田

日本のワイン史を語る上で外せない、寒冷地ワインの原点です。寒さに負けない独自の「山ブドウ系品種」の開発など、独自の技術を蓄積してきたエリアです。
| ワイナリー名 | 所在地 | 特徴・代表作 |
| 十勝ワイン(池田町) | 池田町 | 自治体ワイナリーの元祖。国際品種登録された「山幸(やまさち)」の故郷。 |
まとめ:個性豊かな「北海道ワイン」を現地で体感しよう!
北海道のワイナリーは、大規模な工場見学ができる施設から、完全予約制の小さなドメーヌまで多種多様です。
テイスティングバーやレストランを併設しているワイナリーも増えているので、北海道を訪れる際はぜひ足を伸ばしてみてください。現地の大自然の空気の中で飲むワインは、また格別の味わいですよ!
※観光時の注意点
小規模なドメーヌの中には、畑への病気病原菌の持ち込みを防ぐため、または作業に専念するために「一般見学不可(非公開)」としている場所も多くあります。訪問する際は必ず事前に公式サイト等で一般開放されているか確認しましょう。
